どれだけ豊かな自然が自慢でもクジラをただ追いかけ回すだけでは、本当のホエールウォッチングとはいえません。根室海峡は漁師の生活の場でもあり、クジラの子育ての場でもあるのです。このふたつは、ともに根室海峡の自然環境が末永く維持されなければ、後世まで伝えることができません。
ホエールウォッチング船「アルラン三世」は、NPO法人しれとこ・ラウシとの間に「根室海峡ホエールウォッチング自主ルール」を定め、環境に負荷を与えない状態でのホエールウォチングを実施しています。
魚がいる場にはクジラも現れます。根室海峡で毎日操業する漁船から、クジラの最新の出没情報をキャッチし、出港します。出港できる状況であれば、8割から9割という高確率でクジラを観察できます。
昨年の場合は、5月から7月上旬にミンククジラ、7月中旬から9月上旬にマッコウクジラ、8月下旬と9月下旬にツチクジラ、期間をとおしてイルカという状況です。とくに夏休みには、出港できればほぼ確実にマッコウクジラが観察できました。