羅臼の宿まるみのおすすめウォッチング
自然遺産に指定された生態系を知るために
クジラを観察しよう!
 オホーツク海の北部、アムール川の河口で誕生する流氷。海流にのって春先に根室海峡まで押し寄せます。この流氷の底部にはアムール川の豊かな栄養素が含まれ、植物性のプランクトンを含んでいます。
 流氷が到達する世界で最も南の海である根室海峡で、春の日差しを浴びて氷が溶け始めるとプランクトンは爆発的に増殖します。植物性のプランクトンを狙って、動物性のプランクトンが、それを餌に小型の魚が、さらに大型の魚や海鳥、そしてクジラ。その生態系の頂点に立つのがシャチです。
 クジラが潮を吹く初夏、南半球のタスマニア(南緯43度・東経147度)からハシボソミズナギドリが大群でやってきます。その時期、根室海峡の魚、イカ、オキアミが豊富なことをなぜか彼らは知っているのです。
 羅臼の漁師が大漁に湧く頃、根室海峡では多くの海鳥、そしてクジラたちが見事な生態系のサイクルをしっかりと見せてくれます。
 残念ながらウトロで観光船に乗るだけではこうしたダイナミックな生態系を見ることが叶いません。クジラは世界自然遺産に指定された知床の豊かな生態系をドラマチックに表現しています。
ミンククジラ
「日本旅客船協会」に所属する旅客船だから
ゆったりと観察できる
 ホエールウォッチングに使用する「アルラン3世」は、旧運輸省時代に認可航路となっていた旅客船。厳しい安全規制のあった時代に、旅客船として認められた船だったのです。日本広しといえどもそんな船でホエールウォッチングをしている場所はありません。他の海域の同種の船に比べて安全で安心です。現在も厳しい管理のもとで運航しています。
 もちろんトイレも完備しています。客室もありますから寒い場合は客室に避難することもできます。
 とはいえ、波が高いとき、近くを漁船が通過したときには思わぬ高波を受けることもありますから、お子様連れの乗船時には、手を離さないようにご注意ください。
アルラン3世
自主ルールに則って運航する船だから
エコウォッチングが楽しめる
 どれだけ豊かな自然が自慢でもクジラをただ追いかけ回すだけでは、本当のホエールウォッチングとはいえません。根室海峡は漁師の生活の場でもあり、クジラの子育ての場でもあるのです。このふたつは、ともに根室海峡の自然環境が末永く維持されなければ、後世まで伝えることができません。
 ホエールウォッチング船「アルラン三世」は、NPO法人しれとこ・ラウシとの間に「根室海峡ホエールウォッチング自主ルール」を定め、環境に負荷を与えない状態でのホエールウォチングを実施しています。
 魚がいる場にはクジラも現れます。根室海峡で毎日操業する漁船から、クジラの最新の出没情報をキャッチし、出港します。出港できる状況であれば、8割から9割という高確率でクジラを観察できます。
 昨年の場合は、5月から7月上旬にミンククジラ、7月中旬から9月上旬にマッコウクジラ、8月下旬と9月下旬にツチクジラ、期間をとおしてイルカという状況です。とくに夏休みには、出港できればほぼ確実にマッコウクジラが観察できました。
マッコウクジラ
根室海峡ホエールウォッチングマップ
 
 
根室海峡ホエールウォッチング船「アルラン三世」の出航は、羅臼港を毎朝9時(午後に臨時便が出ることも)。
所要約2時間30分。大人8000円、小人4000円。問い合わせは羅臼の宿まるみフロントまで。
ペキンノ鼻
男滝
念仏岩
岬の岩礁地帯とロウソク岩
あなたも調査員! あなたが名付け親
 NPO法人しれとこラ・ウシではかけがえのない地球環境を守るために、「海の哺乳類情報センター」と連携し、クジラ類の個体識別を行なっています。
 アルラン3世の乗船中に、運良くクジラ(シャチなどを含みます)の背ビレ、尾ビレなどの撮影に成功した際には、ぜひ、撮影日を記入の上、画像をメールまたは郵送で、NPO法人しれとこラ・ウシにお送りください。
 あなたの協力で世界に何頭のクジラがいるのか、知床の海で見かけたクジラは世界の何処を泳いでいるのかなどの基本的なデータが作られます。調査の結果は海外にも送られ、あなたの撮った写真が、かけがえのない地球の環境を守るために活躍します!
 なお、未登録のクジラの画像の場合は、最初の撮影者に命名権を委ねますので、必ず画像には、希望の名前を添えてお送りください。プロファイルされたクジラは定期的にホームページなどで発表いたします。
 
〒086-1841 北海道目梨郡羅臼町八木浜町24
tel.0153-88-1313
fax.0153-88-2128
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